大日如来座像

大日如来座像の後は・・・いろいろな仏像の座り方

仏像を観賞していると様々な特徴に気が付きますが、その一つとして、仏像が色々な座り方をしていることに気が付きませんか？

立っている仏像、座っている仏像、また座っていてもその座り方はそれぞれ・・・

実は、仏像の座り方にもいくつかのパターンがあり、座り方に名前がついています。

まずは最高の座り方とされている「結跏趺坐（けっかふざ）」、この座り方は安定した座り方なので瞑想するのにいちばんよいとされています。

両足を曲げて、両足の甲の部分を太ももの上にのせて座ります。

結跏趺坐には、さらに「降魔坐（こうまざ）」「吉祥坐（きっしょうざ）」の2つの種類があります。2つの違いは、降魔坐が左足を上に組み、吉祥坐が右足を上に組みます。

また、「半跏趺坐（はんかふざ）」は、あぐらをかいた座り方。結跏趺坐より楽な感じの座り方ですが、これは菩薩によく見られる座り方です。

さらに、あぐらをかいた感じの座り方から片膝を立てて、立てた足とは反対の手を後ろに付き、両足の足の裏を合わせた座り方の「輪王坐（りんのうざ）」、正座のような座り方の「き坐（きざ）」、椅子に座って片足をもう片方の足の膝の上に置く座り方の「半跏踏下坐（はんかふみさげざ）」などがあります。

いろいろな仏像の座り方にも注目してみると、より一層仏像観賞の楽しみが深まりますよ。